会社で仕事をしていると、上司や部下や先輩や後輩との関係やコミュニケーションで悩むこともあるのではないでしょうか。
今日のテーマ。
私も会社員時代に、先輩後輩や上司や部下とのコミュニケーションの中で、悩むことは多くありました。
今思うと、もっと承認の頻度を増やしていれば良かったなと思います。
会社で承認欲求が強い上司部下や先輩後輩とどうコミュニケーションをすればいいか?そのヒントをご紹介します。
対処法はこちら。
こんな皆さんにおすすめの内容です。
- 職場で上司や部下、先輩や後輩との関係に悩んでいる
- 承認欲求が強すぎる相手に疲れて仕事を辞めたい
- 承認欲求が強い人の対処法を知りたい
それではスタートです。
会社員時代には考えもしなかった承認欲求
私が会社員の頃は、まだ「承認欲求」という言葉も知りませんでした。
後になり、「マズローの欲求5段階説」というものを知ったんです。
アメリカの心理学者・マズローは、人間の欲求を大きく5つに分類しました。
それが「マズローの欲求5段階説」です。
- 自己実現の欲求
- 承認欲求
- 所属と愛の欲求
- 安全の欲求
- 生理的欲求
このマズローの欲求5段階説については色々な意見がありますが、それについても今回は触れません。
今回は、この4段階目にある「承認欲求」が強い人、その中でも仕事の中でのことを取り上げます。
それが今回のテーマです。
まずは、承認欲求が強い人の特徴をみていきましょう。
職場で承認欲求が強い人の特徴
承認欲求とは、他者から認められたいとう感情です。
承認欲求には、「他者承認欲求」と「自己承認欲求」とに分類されますが、ここでは「他者承認欲求」という、他人から認められたい欲求だけを取り上げます。
承認欲求が強い人の例を挙げます。
- 自慢話や自分のアピールが多い
- 頼んでもないアドバイスをしてくる
- 人の話しを聴くより自分の話をよくする
- 他人からの評価をとても気にする
- 偉そうな話し方をする
あくまで例ですので、こういう人だから承認欲求が絶対強いとも言い切れません。
承認欲求が強い人の心理としては、根本にこういう思いがある傾向があると思います。
- 褒められたい
- 尊敬されたい
- 注目されたい
つまり、認められたいんですね。
なぜそこまで認められたいと思うようになったかは、人によると思います。
では、こういう上司や部下、先輩や後輩への対処法です。
アプローチは無限にありますし、正解はありませんが、私としては、まずはこういう対処法を提案します。
職場で承認欲求が強い人の対処法【3つの承認】
目の前に、「恐らく承認欲求が強いであろう上司や部下、先輩や後輩」がいたとして。
その人達と良好な関係を築けているなら、何も変える必要はないと思います。
もし、今の関係をよりよくしたい、改善したい、自分の言葉や行動を変えることで、コミュニケーションが上手くいくようになりたい、と思われるのであれば、この方法もぜひお試し下さい。
対処法は、3つの承認です。
- 存在自体を承認する
- 行動や成長や変化を承認する
- 結果や成果を承認する
では一つずつ解説していきます。
承認欲求が強い人の「存在自体を承認する」
難しいことはありません。すぐに今日から出来ることです。
相手の存在を認めるんです。
- 自分から挨拶する
- 相手の名前を呼ぶ
- 自分から一声かける
- 少し微笑むような表情
- 話を聞く
コミュ力おばけの学校でいつもお伝えする「興味と敬意」の興味の部分です。
興味を持ってもらっている、存在を認めてもらえている。それだけでも嬉しいものです。
部下や後輩から挨拶するのは当たり前と考えるのではなく、気付いたらまずは自分からです。
部下や後輩の立場で考え見てください。
逆に、むすっと無表情で、自分から挨拶しても、低い声で「おはよう」とだけ返ってくる。
どちらが、居心地いいですか?
どちらが、気にかけてもらえてると思いますか?
この存在の承認は、会社での関係だけでなく、学校での友達関係でも家族関係でも同じです。
話を聞くだけでも存在の承認になります。
逆に何か話をしようとして、「その話はいいから」と遮られたりすると、話しに価値がないと言われているのと同じです。
存在を承認する方法はいくらでもあります。
まずは相手の立場になって考えてみましょう。
承認欲求が強い人の「行動や成長や変化を承認する」
これは主に、立場が上の人が、立場が下の人に対して効果を発揮する方法です。
まずは、部下や後輩の「取り組む姿勢」を承認しましょう。
そして、どう成長しているのか、どう変化していっているのか承認しましょう。
もしかすると、「どこも褒めるところがない」と思うかもしれませんが、そんなはずはありません。
結果ではなく、行動や成長や変化ですから、何も認めることがない、ということはないはずです。
一言でもいいので、声をかけてみましょう。
存在承認と違い、毎日は無理だとしても、常に部下や後輩の変化に気付けるように、よく見ておくことが大切です。
職場ですから、何らかの仕事はしているはずです。
入って間もない新卒の新入社員に対しては、「慣れてきたね」でもいいんです。
気にかけることが大切です。
承認欲求が強い人の「結果や成果を承認する」
結果や成果を承認する。褒める。
ただ、褒める場合は注意が必要です。
褒め言葉の乱発は、価値を薄めることがあります。
また、これも上司や先輩が、部下や後輩に対して承認するのはいいですが、逆はあまりないと思います。
上司や先輩の皆さんは、部下や後輩の成果について「褒める」ことを意識してやってみましょう。
職場で承認することで何が変わる?
職場にて、承認欲求を満たすことが出来たら何が変わるか?
- 人間関係が変わる
- やる気やモチベーションにも繋がる
- 業績が上がる
- 離職率が下がる
会社を退職する理由の多くは「対人関係」にあると言われています。
仮に、「やりたい仕事ではなくなったから」という理由で会社に辞表を出してきたとしても、それが本心かは分かりません。
もし、何でも話せる関係なのであれば、リーダーと部下とで、一緒に改善策を見出せるかもしれません。
仕事が向いていないと思い仕事を辞めたいという場合でも、話し合いの中で別の部署に移れるかもしれませんが、その対話が出来そうにないから転職を決断することもありえます。
その関係を築くアプローチの一つが承認だと考えます。
特に、これからの高齢化社会の中で、70歳くらいまで働く事が当然のようになるかもしれません。
人材は宝です。
その人材を本当に大切に思うなら、まずは存在の承認のことから考えてみてはどうでしょうか。
会社の中で誰から承認を始めるか?
ここで一つ問題があります。
私がもし、会社員時代に、「部下や後輩を承認することは大事」という話を聞いていたとして、すぐに実践できたかと聞かれると、恐らく無理だったと思います。
なぜなら、自分には上司もいて部下もいる立場でしたが、余裕がありませんでした。
上司からは、毎日叱責され、胃が痛くなり、会社に行くのも辛くなるような状況にもありました。
そんな中で、「部下や後輩を承認しましょう」と言われても、そんな余裕がなかったんです。
ですので、「できる余裕のある人」から、始めればいいと思います。
理想を言えば、経営者の方から取り組んでいくのがいいでしょうね。
もしかしたら、コーチングを受けている経営者の方でしたら、こういった話は聞いたことがあるかもしれませんが、ぜひトップの方、上に立つ立場の方から、こういうポジティブな連鎖を始めてもらえたらと思います。
本題は以上です。
承認欲求について少しコラムを書いておきます。
コラム(承認欲求について思うこと)
「承認欲求はいらない」とか、「自分で自分を認められるようになれたらいい」とか、いろんな意見があるかもしれません。
私としては、やっぱり承認欲求については、なくならないと思いますし、なくさなくてもいいと思っています。
認められたい欲求がモチベーションになることもありますから。
結論としては、やはり承認欲求もバランスだと思います。適度にあるのがいいのかなと感じています。
もちろん、承認欲求をなくしたいというのであれば、それを目指すのも一つだと思いますが、私は認められたいと思うこともありますし、それでいいと思っています。
今回の内容は会社という組織の中を想定して書きましたが、どういったコミュニティでも、人のことを承認する人は、必要とされることと思います。
コミュニケーション力を上げるためにも、ぜひ実践してみて下さい。
最後に。
今回は承認欲求が強い人の対処法を取り上げましたが、機嫌が悪い人との関わりについても悩みの種だったりしませんか。
職場について、先輩や上司に挨拶をしたら、やたらと不機嫌だったりすると、自分も不機嫌が伝染したり、もやもやしたり、仕事中もその人の不機嫌のことが気になったりで集中できなかったりということもあるかもしれません。
やはり対処法としては、マインドフルネスも効果的だと思います。
機嫌が悪い人の理由はいくら想像しても分かりません。
だから「今は不機嫌なんだな」で終わりに出来たら、ストレスも減らすことが出来ると思います。
こちらを参考にしてみて下さい。
機嫌が悪い人は疲れる!仕事辞めたいほど不機嫌な人は気にしない
この記事の中でも書きましたが、仕事を辞めたい理由の多くは人間関係にあると言われています。
ということは、人間関係に悩みやすい人は、職場で働くときにストレスを抱えやすいでしょうし、仕事を辞めたい、転職したいと思う機会も多いのではないでしょうか。
あまりにも、人間関係が悪くて精神的に辛いということでしたら、すぐにでも辞めるほうがいいかもしれませんが、もし、なんとなく人間関係が嫌ということでしたら、まずは、自分と向き合ってみることをおすすめします。
職場には色んな人がいます。
承認欲求が強い人でしたら、それを満たすことで、関係が良くなるかもしれません。
ところが、もっとややこしい、めんどくさい先輩や上司がいたりもします。
そんな時に、どう対処するかについてまとめました。
以上です。
今日は承認欲求をテーマに書きましたが、最後にまとめます。
- 承認欲求が強い人の対処法
- 3つの承認を覚えましょう。そして、リーダーの立場にある人がまずは部下や後輩に使うのはおすすめですが、逆の立場でも使ってみると、人間関係が変わってくることでしょう。会社での仕事の関係でなくても、家族間や友達間、恋人間でも、関係性に違いが出てくると思います。ぜひ、相手を承認する習慣をつけてみて下さい。
それでは以上です。