人前で話す時に、緊張して息が苦しくなることってありませんか?
僕があがり症の頃は、息苦しくなったり、声を出すのが辛くなって声が震えることも何度もありました。
今日のテーマはこちら。
目指すこと。
僕は、元々が超あがり症だったので、朝礼で声が震えるなんてことは毎日のことでした。
話す前から、今日も声が震えるんだろな、朝礼なんていらないのに。
毎日そんなことを考えていました。
人前で話す時の息継ぎってどこがいいのでしょうか。
こんな方はぜひ最後までご覧下さい。
- あがり症で人前で話すと緊張する
- 人前で話す時に上手く息ができない
- 人前で話す時に過呼吸になったことがある
- 話していると息苦しくなる
- 人前で話すと呼吸が浅くなる
それではスタートです。
そもそも人と話す時に息継ぎは必要?
日常的な会話を思い出して下さい。
話す時に、意識して息継ぎしていますか?
恐らくしていないと思います。
でも息は絶対に吸ってます。どこかのタイミングで無意識に息を吸って話しています。
もし、自分が一方的に相手に話す時であっても、話してる途中で息継ぎをしてるんです。
それが人前になると、「緊張して息継ぎが出来ない」という悩みが生まれるんです。
なぜでしょうか。
なぜ人前で話すと息継ぎ出来ない?
あがり症の方で多い症状といえば、呼吸が浅くなる、汗が出る、頭が真っ白になる、息苦しくなる、涙が出る、動悸が激しくなるなど、いろんなことが起こります。
その中でも、今回は、人前に出て緊張してくると、呼吸が浅くなってくる場合に絞ってお伝えしていきます。
人前で話す時に緊張すると、呼吸が浅くなる場合があります。
緊張で自律神経が優位になることが原因の一つでしょう。
何か話さないといけないけど、息が続かない。そして、弱弱しい声になってきて、声が震える。
声が震えていることを自覚すると、さらに緊張が増す。
その流れに陥りがちです。
普段の会話では無意識に行っている息継ぎを、すっかり忘れてしまっているんでしょう。
人前で話す時の息継ぎのベストタイミングは人によって違う
では、人前で話す時に、どこで息継ぎをすればいいのでしょうか?
僕は「答えはない」と思っています。
人によって、どれくらい息が持つかも違いますからね。
一つ言えることは、早めに息継ぎはしたほうがいいでしょう。
息がなくなりそうなくらい話し続けてから、息を吸おうとすると、どうしても大きく吸わないといけなくなります。
理想としては、普段の会話と同じくらい、何気なく自然に息継ぎができる状態だと思います。
では、どうやって、人前で話す時の息継ぎをスムーズにできるようになるか。
ここからが対策です。
人前で話す時の息継ぎは日々のトレーニングで慣れる
自分を変える時に常にお伝えしている大切なことがあります。
「口癖と行動を変える、そして繰り返す」
もし今、「人前で話す時に息継ぎが出来ない、息が続かない」ということでしたら、今のままでしたら、それは克服できません。
変えるのは意識ではなく、行動です。
何をするかというとこれです。
ということです。
朝礼やプレゼンで息が出来ないくらい息切れする、ということは、「特別な状況」なんです。
それを日々のトレーニングで、特別な状況を減らしていきましょうということです。
人前で息が続かない人向け「毎日音読トレーニング」
人前で話す時の息継ぎがうまく出来ない、息が続かない時のトレーニングを今回は一つご紹介します。
学校での本読みや、会社での資料読みで、息苦しくなる場合には特に効果があると感じていますが。
もちろん、スピーチやプレゼンなどの発表の時の練習にもなります。
それは「息継ぎの練習」です。
そのトレーニングは、毎日の音読で行います。
え?音読って読むだけ?そう思うかもしれませんが、これが大事なんです。
話す時は必ず途中で息継ぎをしていますよね。
それを意識して音読するんです。
音読する本や資料を用意し、先に息継ぎする場所を決めておきます。
息継ぎの場所に、小さなチェックマークを入れておきましょう。
大きく息を吸う必要はありません。
鼻から吸って、また声にする。
これを毎日5分間やってみて下さい。
慣れてきたら、次は読む速度を速めてみましょう。
思い切り早く音読をするんです。
その場合は、息継ぎの場所が変わってくるはずです。
これが何のトレーニングになるかというと、「話す、息を吸う、話す」の流れを日々感じることができるんです。
そして、その音読する姿をスマホで録画してみて下さい。
少なからず緊張感が増しますので効果が高まるはずです。
できれば、その音読を誰かに聞いてもらって下さい。
ポイントは緊張感を生むトレーニングをすることです。
まとめます。
- 音読する本や資料を用意する
- 息継ぎをする場所にチェックを入れておく(後で自分で調整しましょう)
- 声を出して音読する(立った状態で)
- 慣れてきたら、読むスピードを変えて息継ぎの場所も変える
- 音読する姿をスマホに録画しましょう
- 出来ればその音読を誰かに聞いてもらう
とにかく、これを毎日繰り返してみて下さい。
今回は、人前で話す時に息継ぎが出来ない、息苦しくなるというケースでお話しましたが、本読みでなくても、スピーチでもプレゼンでも同じです。
予め原稿を用意しておく場合は、その原稿を息継ぎを意識しながら音読しましょう。
もし、原稿もなく、突然自己紹介をして下さいと言われた時でも、一言話したら息継ぎをするという習慣が身についていれば、焦ることも減ると思いますよ。
徹底的に息継ぎに意識を向けて話してみて下さい。
小さなことですが、これが一人出来る人前での息継ぎのトレーニングです。
人前で話すスピーチもプレゼンも準備が大事
僕は以前、200人ほどの保護者の前で少しお話しする機会がありました。
話す内容は、30秒ほどの挨拶。
毎日家で、話す内容を声に出して練習していましのたで、余裕で話せると思っていたんです。
ところが、いざ、保護者の前に出ると、頭が真っ白になり、声が震え、しどろもどろで何とか話し終わりました。
あれだけ練習したのにです。
数日間凹みました。
なぜでしょうか?
恐らく「特別な状況」だったからです。
僕は練習していたつもりでいましたが、誰もいない部屋で、一人で練習していたんです。
当然、緊張感はありませんでした。
200人の前で練習が出来たらいいのですが、当然そんな場面はありません。
でも、誰もいない部屋で一人で声に出して練習するのと、一人でもいる前で声に出して練習するのでは、緊張感が違います。
この「緊張感」をどれだけ日々感じることができるかが大事だと思ったんです。
あがり症克服のためには日々の行動を変えることから
あがり症を克服するには、いかに日々の行動を変えるかが大事です。
今回ご紹介した「息継ぎを意識した音読」もそうですし、他のワークも同じです。
毎日の行動を変えていくことで、なりたい自分に変わることができると思います
意識を変えるのではなく、「行動を変えることで結果的に意識が変わる」、を目指しましょう。
本読みで声が震える経験があがり症のきっかけになった、というお話を聞いたことがあります。
そこから長年、あがり症だった人に対して、何か一言を声をかけて、それであがり症を克服できるなんてことはまず不可能だと思います。
長年染み付いた苦手意識は、潜在意識の中に染み付いていると思います。
だからこそ、時間をかけて日々のトレーニングの中で克服を目指すことが大切だと思います。
朝礼で声が震えるというお悩みも多いですが、その朝礼が毎日あれば、日々そこで練習することも出来ますが、1ヶ月に1度しかまわってこないのであれば、そこに向けて日々練習するほうが効果は高いと思います。
また、人前で話す練習としてセミナーや教室などもあり、それらはとても良い経験になると思うのですが、それは、その緊張やプレッシャーを感じれる場所で練習できるからです。
ただ、その緊張やプレッシャーが、時々では勿体ないです。セミナーの時だけでも勿体ないんです。
毎日の練習として、取り入れることで、コツや緊張しない方法がみえてきたりします。
ですので、僕は一人で練習できる方法をおすすめしています。
コミュニケーションコーチとして活動する中で、やはりご相談が多いのが「人前での緊張、あがり症」のことです。
そして、多いのが、普段は人前で話す機会がないけど、1週間や1ヶ月に一度、前に出て話さないといけないので苦痛、というお話しです。
やはり、日々のトレーニングなくして、克服は難しいと思います。
参考にしていただけましたら幸いです。
人前で話す時に息が続かない、息継ぎが出来ない Q&A
会話でも人と話すと緊張で息が苦しいんです
人前でのスピーチやプレゼンや発表以外でも、人との会話の時でも緊張が激しく、息が苦しくなるとのこと。
あがり症の方は、決して大勢の前だけでなく、1人の人の前でも緊張しすぎてしまうこともあると思います。
僕自身、仕事の電話で緊張してしまい、声が震えることもありました。
息継ぎをしていなったんだと思いますが、だんだん息が続かない状態になっていきました。
1対1の会話での緊張の場合でも、基本はやることは同じです。
一人で出来るトレーニングをいかに日常に取り入れるかが大事です。
普段から人と話す機会がない場合でしたら、一人の時に、何かについてコメントをするクセをつけてみて下さい。
そのコメントを声を出して話すんです。頭の中だけで終わらせずに、実際に口にする。
その時に、息継ぎを意識してみて下さいね。
人前で話す時の息継ぎは鼻から?口から?
鼻から息を吸うことをおすすめします。
普段の練習の時に、ゆっくりでもいいので、鼻で息を吸って声を出す、という流れを定着させていきましょう。
といっても、もし本番の時に、口から吸っていても、ダメということではありません。
現時点で大切なのは、息苦しくなるのをどう防ぐかです。
呼吸をコントロール出来るようになるために、日々のトレーニングが重要です。
マスクで人前で話すと余計に息が続かない
コロナの影響で会社や学校でもマスクをつけている、という人も多いと思います。
実際に、マスクをつけて歩いたりすると分かりますが、息苦しくなることありますよね。
それは、人前で話す時も実感することがあります。
どういうマスクをつけているかにもよりますが、酸欠になったり、動機やめまいがするほど、息苦しい時もあります。
では、マスクをしたまま人前では発表やスピーチやプレゼンをしないといけない時、どういう対策があるか?
これも結局は、他のページでも書いていますが「非日常を減らす」ということがおすすめです。
具体的にいうと、家であがり症対策のトレーニングをする際も、マスクをつけたままでする、ということです。
あるいは、息苦しくなりにくいマスクを見つけるかですね。
実際にマスクをすることで、どれほどの酸素量の違いがでるかは分かりませんが、もしかしたら、「マスク=息苦しい」という思い込みも関係しているかもしれません。
どこかのタイミングでマスクをしなくても大丈夫にはなると思いますが、それまでは、マスクをつけたままで、音読やスピーチや息継ぎの練習をしておくのがいいと思われます。
本日は以上です。