人前で話していると、最初はまだましなのですが、話が進んでいくとだんだん緊張が強くなって声が震えてくることがあります。最初は大丈夫なんです。でも、だんだん声が震えてくるんです。声が震える人ってバレるのが怖いです。どう思うだろう?と思うとさらに緊張します。何か対策はありますか?
お悩み相談に回答します。
人前で話してるとだんだん緊張して声が震える
人前で話す場面にもよりますが、僕は場合は過去にスピーチをする時に、同じような状況になったことが何度かありました。
実は逆もありました。
話し始めは緊張して声が震えていたけど、話しているうちに治まったというケースです。
今回ご相談の場合は、「緊張はまし⇒緊張で声が震える」という流れということですね。
僕の場合、後になって考えてみました。
なぜ、最初は大丈夫だったのに、長く話すと声が震える、だんだん緊張していって声が震えたのか?
これは仮説の一つですが、気付いたことが一つあります。
それは、スピーチを始めた後、何人かの人を見ながら話をしていたんです。
その途中で、ものすごく怖い顔をしてる人がいたんですね。
むすっとした表情、頷くことなく無表情な人だったり。
別に面白い話をしているわけではないので、真顔で聞いてるのは別に普通だと思いますが、それが敵意がありそうとか、不満がありそうと、僕が勝手に思ってしまったのかもしれないということです。
そういう「真顔で、むすっとした感じに見えて、不満がありそうな表情」を見た瞬間に、ものすごく緊張が増した気がします。
そして、そこから声の震えが始まったのかもしれません。
緊張していたので、はっきりと覚えていないのですが、途中からだんだん声が震えるというのは、その可能性が高いのではと思ったんです。
そこで。
人前で話す時、それは説明の場面でもスピーチの場面でも何でもそうですし、人数が何人かも関係なく、「誰を見ながら話せばいいか」を考えました。
振り返ってみると、人前で話している時、聞いてる人をみていく中で、時々、笑顔で頷きながら聞いてくれてる人がいたりするんです。
微笑むように、優しく聞いてくれる人がいたんです。
ですので、3人ほど決めて、その人たちを見ながら話すようにしました。それは効果がありました。
知らない人ばかりの場合は、できれば、前に出る前に、表情が柔らかい人、微笑みベースな人を見つけておいて、その人を見ながら話すことを心がけました。
もしそれも無理なら、人前に出た時点で、話し始める前に見渡して、「話しやすそうな人」を数人みつけて、その人を中心に話をするようにしています。
もし、よかったら試してみて下さい。
緊張で声が震える人ってバレる?
緊張で声が震える人は、周りから見たらどう思われているのか?そもそもバレるのか?
この件については、「よほどでないと、声が震えてることには、誰も気付かない」と思います。
なぜそう思うかというと、以前、僕が人前でスピーチをしたときに、ものすごく緊張して声が震えて止まらなかったんです。
最後まで話し終えることはできましたが、あまりにも辛かったのを覚えています。
その話の後、聞き手にいてた3人に、「緊張しすぎてしまって、声の震えが止まらなくて」という話をしたところ、3人ともが「え?声震えてた?分からなかった」と言ったんです。
仲の良い3人だったので、気を使ってそう言ってくれたわけではなく、本当に声の震えは分からなかったそうなんです。
つまり、自分では声が震えてると思っていても、聞き手には全くバレることがないことも多いと思います。
もちろん、あまりにも声が震えてたらバレることもあるとは思いますが、あなたはそういう声が震えた人を見てどう思いますか?
「格好悪いと思いますか?もっと練習しろよって思いますか?」
きっと思わないですよね。
あなたが、人前での緊張で悩んでいるのなら尚更でしょう。
僕はずっとあがり症で苦しんでいたので、人前で話している人が、話しが上手かろうが、下手だろうか、声が震えていようが、どもろうが、「頑張れ~、大丈夫よ~」っていつも思ってます。
だから僕が人前に出て話す時に、「きっとこの中に、僕を応援してくれてる人がいるだろうな~」って思えるんです。
声が震えても大丈夫です、その中にきっとあなたの味方はいます。
だからあなたも、誰かが前で話している時は、ぜひ味方になってあげて下さい。
味方になるということは、微笑みベースで頷きながら、優しく聞くということです。
話しやすい雰囲気を作ってあげるということです。
人前で話す時は、誰もが緊張します。
まずはあなたが、最高の聞き手になって下さい。
そうやって人に話を聞いていると、あがり症で声が震えることも怖くなくなってくると思いますよ。
声が震える時のトレーニングはこちら
今回のお悩みでは「人前」と書かれていましたので、実際にどういう場面での人前かは分かりません。
本読みなのかスピーチやプレゼンなのか自己紹介なのか分かりませんが、どういった場面であっても、僕がまず最初に取り組んでもらっている、あがり症克服トレーニングは、こちらの【本読みで声が震えない方法5選【緊張で震える音読対策】に書いています。
要点としては、「呼吸と声」です。
この2つに自信を持てるようになることです。
活舌を良くすること、腹式呼吸を心がけること、息を長く吐けるようになることなどです。
あがり症の治し方として、この一つだけに取り組めば簡単ですよ、なんてことはありません。
可能性を積み上げていくしかありません。
人前の緊張・あがり症克服講座「セミナーとトレーニング」でお伝えしているのは、何を毎日練習すればいいかという、トレーニング方法などです。
セミナー自体は1回限りですが、そこから毎日取り組んでいただくことがポイントです。
声が震える場合も同じです。
先ほどご紹介した、本読みで声が震えるない方法を、まずは1週間続けてみて下さい。
全部が無理なら、息継ぎの部分だけでもいいです。
以上です。
最後によくあるご質問を掲載しておきます。
声が震える人どう思う?バレる? Q&A
あがり症の方からいただくご質問で多いのが「声が震える人はどう思われているのか?」ということです。
人前で話す時に声が震えるのはバレる?
私の経験上、ほとんどバレることはないと思います。
ただ、バレることはあります。
なぜそう思うかというと、私が聞き手の時に、明らかに声が震えている話し手の人がいるからです。
感覚でいうと、「まれにバレる」くらいに感じています。
声が震える人を、聞いてる人はどう思うのでしょうか?
人前で話している時に、声が震える人がいるとして、その人のことをどう思うか。
これも私の経験上ですが、ほとんどの人は、何とも思っていません。
むしろ、「がんばれ~」という優しい気持ちで聞いてくれてる人が多いと感じます。
ただ、実際のところは、人の気持ちは分かりません。
もしかしたら、中には、声が震える人のことを醒めた目で見てる人もいるかもしれません。
こればかりは、いくら考えても分かりません。
おすすめは、「あなたはどうするか?声が震える人がいたらどう思うか?」という点です。
あなた自身が「声が震える人も頑張ってる!応援してるよ!落ち着いて~」という気持ちで聞いて欲しいんです。
聞き手の時に、優しい目で、優しい表情で聞いて欲しいんです。
いかに話しやすい聞き手になれるかも、あがり症の治し方の、大きな課題と、私は位置付けています。