コミュ障を治すトレーニング、あります。
「コミュ障」は「コミュニケーション障害」の略です。
医学でも使われるそうですが、このブログで言う「コミュ障」は、「他人とのコミュニケーションが苦手な人全般」を指しています。
もし、あなたが、コミュニケーションに自信がない、対人関係に不安があるという場合は、「コミュ障を治す方法」なんかを調べたことがあるかもしれません。
そして、そこに書かれいてることは似通っている部分も多いと思います。
- コミュ障の特徴
- コミュ障の原因
- コミュ障を治す方法
そして、「コミュ障をすぐに治す方法」という内容が書かれてたりしますが、私はすぐには無理だと思っています。
この記事はこういう内容です。
- コミュ障を克服したいなら口癖と行動を変える
- コミュ障を治すトレーニングは繰り返し継続する必要がある
- コミュ障治す教室ですぐに克服出来るとは限らない
- コミュ障改善セミナーで1日で治すのは無理かも
では、本題です。
コミュ障を治すって何?
そもそも、「コミュ障を治す」ってなんでしょうね。
どうなったら治ったと言えるのでしょうか?何が正解なのでしょうか?
そもそも、それも分からずに、こういうことが書かれています。
- こういうのが苦手なのがコミュ障ですよ
- コミュ障っていろいろ大変でしょ?
- コミュ障を治す方法はこれですよ
とにかく漠然としています。
大切なのは、どうなりたいかです。
僕が作る「コミュ力おばけの学校」で、「目標」の話しが出てくるのはそのためです。
「コミュ障を治す」といっても、どうなっていけば、前に進んでる状況なのかが分からないんです。
まずはそこを決めることが大切です。
コミュ障と人見知りの違いは?
コミュ障と人見知りはイコールではありません。
定義に違いはあるんでしょうけど、そもそも正式な定義はないと思います。
このブログでは、だいたいこのように区別しています。
コミュニケーション全般が苦手な人をコミュ障。
初対面の相手に過剰に緊張してしまい、精神的に辛くなってしまうのが人見知り。
あくまでこのブログの中のこのページでの定義とお考え下さい。
コミュ障をすぐ治すなんて無理
コミュニケーションスクールやセミナーでも、コミュ障を治すとか、人見知りを克服するという謳い文句もあります。
それで効果があるかは分かりませんが、少なくとも、すぐに治すというのは無理だと思います。
なぜそう思うかというと、やはり思い込み、潜在意識の力は強いと思うからです。
普段から、「自分は人見知りだ」と言ってる人が、コミュニケーションスクールや講座を受けて、すぐに「人見知りじゃない」と思えるようになるかというと、それはまずないでしょう。
やはり、人が変わるには繰り返しが必要になります。
何を繰り返すかというと、こういうことです。
- 口癖を変える
- 行動を変える
そして、それを繰り返す。
つまり、「人にどう思われてるか気にしないでおきましょう」というアドバイスがあったとして、では、それをどう繰り返しますか?ということです。
意識を変えましょうというだけでは、口癖も行動も変わりません。
僕の作る「コミュ力おばけの学校」の中の一つに「質問力」という項目があります。
これも、コミュニケーション力を高めるには質問力をつけましょう、というアドバイスがあったりします。
ところが、それでは何も変わりません。
繰り返し行える「口癖」や「行動」が必要です。
例えば、コミュ障な人でネガティブな口癖が多いとします。
「きっと上手くいかないだろうな」とか「きっと失敗するだろうな」とか「自分のこときっと悪く思ってるんだろうな」とか。
ネガティブな将来を予測する。そういう口癖が多い人がいます。
必ずそういう現実を引き寄せるかというと、それは断定できませんが、それでは、現実は変わりません。
また、口癖を変えただけで、行動を変えないと、それもまた何も変わりません。
ですので、口癖も行動も変える必要があります。
コミュ障を治すトレーニング 実践編
では具体的に、コミュ障を治すには何をしていけばいいかを解説していきます。
コミュ障を治すトレーニング(1)コミュ障とは?
まずは自分と向き合うことが大切です。
正直、面倒くさいと思います。
出来ることなら「1日でコミュ障を治したい、すぐに克服したい」と思うかもしれませんが、僕はすぐには無理だと思っています。
なぜなら、コミュ障になった原因があるかもしれませんし、それが何年続いているか分かりません。
今まで苦手だったコミュニケーションが、誰かの一言やセミナーや講座を受けるだけで克服できたら苦労はしません。
コミュ障を治すには時間がかかるものと思ってもらいたいんです。
では、まず何をするか?
それが「あなたが自分でコミュ障と思う理由、症状」などを細かくノートに書き出すことです。
本当の悩みは何なのかを具体的にしていくことです。
コミュ障を治すトレーニングは、まずはそこから始めましょう。
コミュ障を治すトレーニング(2)目標を明確に
コミュ障を治すトレーニングの1回目で、自分と向き合い、自分にとってのコミュ障とは何かが分かったとしましょう。
次は目標です。
この目標を明確にしないと、行動計画が決まりません。
では何を元に目標を決めるかですが、これは「あなたが理想とする人物」を目標にしてみてはどうでしょうか。
理想とする人物を決めて、その人の特徴を細かく挙げていくんです。
そしてそれが、目標になっていきます。
漠然と、質問上手になりましょう、聞き上手になりましょう、話し上手になりましょうといった目標では、毎日何をすればいいか、どんなトレーニングをすればいいかが明確になりません。
繰り返しが大切と言いました。
毎日くり返しが可能なトレーニングを設定することが重要です。
コミュ障を治すトレーニングQ&A
コミュ障を治す教室に効果ある?
コミュ障を治すといった教室や講座は確かにあります。
カウンセリング的なことをしてくれるところもあるようです。
では、そういった場所で、果たしてコミュ障を治すことが出来るか?
それは相性が大きいと思います。
いつも書いていますが、コミュ力を上げる方法、コミュ障に効果がある方法というのは、ネットに溢れています。
人見知りであっても、あがり症であっても同じです。
ところが、そういう方法ではなかなか上手くいかないことが多いんです。
それは、練習場所がないからだと思います。トレーニングをする場所がないんです。
ですので、いかに日々の習慣の中にトレーニングの要素を取り入れていくかがポイントになります。
コミュ障を克服できるトレーニングは?
内容よりも、まずは毎日一人の時でも出来るトレーニングが必要です。
自信をつけていくことが大切なんです。
そのためには、僕がおすすめしてるのはノートです。
ノートに自分のマニュアルを作っていく方法です。
人見知りな場合でしたら、まずは質問力を鍛えるところからがおすすめです。
ワークショップでご紹介している質問ノートを日々書いていくことで、質問力が着実についてくるはずです。
このようにして、コミュ障といっても、漠然とした目標を立てるのではなく、より具体的な目標を立てることを目指します。
コミュ障は甘えなのでしょうか?
これは人それぞれ考え方があると思いますが、僕はコミュ障が甘えとは思いません。
なぜ自分が自分のことをコミュ障だと思うようになったかは、人によるのでわかりません。
それを知らずに「コミュ障は甘え」と結論付けてしまうのは、いかがなものかと思います。
もしかすると、何か大きなきっかけがあって、人に対してトラウマがあるかもしれません。
その人に対して「甘え」とは言わないと思います。
本人にしか分からないことがあります。
ですので、もしご本人が「私はどうしても人と接することを避けてしまいます。コミュ障だと思います。甘えてるんだと思います。」というなら、それは甘えでしょう。
つまり、本人が甘えと思ったら甘えだと思いますが、その人のことをよく知らない人が、「あなたは甘えだ」とは言えないと思う。それが僕の考えです。